2008年11月22日

オブジェクト指向ハードウェアについて考える。

ソフトウェアの世界ではずいぶん前からオブジェクト指向が入り込んでいて、もう普通の概念として通用しています。私としては、10年くらい前はオブジェクト指向というのはソフトウェアだから成立するものだと思っており、凝り固まったハードウェアへの転換は難しいだろうと考えていました。

先日購入した、 "Making Things Talk"にその衝撃的な言葉が書いてありました。ずばり「オブジェクト指向ハードウェア」です。一つのブレークスルーがありました。ハードウェア同士が通信を行う環境で成立出来ることです。その通信プロトコルを明確に定義することで、ハードウェアをオブジェクト化出来る、ということです。プロトコルとインターフェースが明確になっていれば、どんなハードウェアも会話することが出来る、というわけです。


全くその通りです。プロトコルはソフトウェアがないと出来ないとは言え、それをクリアすればハードウェアをオブジェクトとして存在させることが可能なのです。

これは、私が漠然と考えてきたことをズバリ核心をついた表現をしてくれた初めての本です。
いわゆるM2M(Machine to Machine)と言われてきた世界を一発で表しています。今のエンジニアの中で、このブレークスルーに気がついている人がどのくらいいることでしょう。
それが、Make系(つまりホビー系やフィジカルコンピューティング系)の世界から出てくるとは想像もしていませんでした。

新しい時代に突入したと思います。
この「オブジェクト指向ハードウェア」の概念が一般化したとき、産業構造も変わっていく可能性があります。

楽しみな時代が到来しました。なにせ、エンジニアでない人が気軽にハードウェアを触ることが出来るようになったわけだからです。この本では、その切り口をArduinoに求めました。
私のアイデアもこの波に乗って実現することが出来るかも知れません。

※一点、異論があるとすれば、ハードウェア間のプロトコルは決して会話ではなく、どちらかと言えば、お役所との手続きではないかと思っています。なぜなら、会話ほどプロトコルは柔軟ではないからです。決まった手続きをきちんと取らないと話が進まないところにその理由があります。
官僚主義が嫌いな私としては、ここに大きなジレンマがあります。

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